【QUICK Market Eyes 片平 正二】21日の米国市場で情報セキュリティーを手掛けるファイア・アイ(FEYE)が大幅続伸し、前日比5.51%高の20.29ドルで終えた。一時は20.80ドルまで上昇して2016年1月6日以来、4年11カ月半ぶりの高値水準を回復した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)電子版が21日、ロシアが関与したとみられる米政府機関への大規模なハッカー攻撃に関して米ハイテク企業や会計事務所などにも不正侵入した形跡があると報じた。IT管理ソフト、リモート監視ツールなどを手掛けるソーラーウィンズ(SWI)のソフトを通じてハッカーが不正侵入を確保したとみられているといい、セキュリティ関連への投資家の関心が高まった。大量のデータを送りつけて通信機能を停止させるDDoS攻撃に対する防御サービスを手掛けるクラウドフレア(NET)は2.86%高で終えた。