【QUICK Market Eyes 片平 正二】24日の米国市場で電気自動車(EV)トラックを手掛けるニコラ・モーター(NKLA)が大幅に5日続落し、前日比8.51%安の13.75ドルで終えた。23日にリパブリック・サービシズ(RSG)との間で結んでいたEVのゴミ収集車の共同開発の提携策を解消したと発表して以降、経営再建のチャンスが見込みづらくなったことで投資家の失望売りが続いた。一時は13.51ドルまで下げ、6月に特別買収目的会社(SPAC)と統合して上場して以降の安値を連日で更新した。
ウェドブッシュは23日のリポートで「強気派を飲み込むタフな薬だ」と指摘。巨大な注文がニコラにとってパラダイムチェンジャーになる可能性があると期待されていたとしつつ、「過去数カ月間に悪材料の波が押し寄せていたことを考えると、これは投資家がクリスマス・ツリーの下で見たいと思っていたニュースではない」と指摘。ニコラには険しい道のりが続くとみて、投資判断の売り(アンダーパフォーム)、目標株価15ドルを維持していた。