【QUICK Market Eyes 片平 正二】11日の米国市場で中国の新興電気自動車(EV)メーカーである上海蔚来汽車(NIO、ニーオ)の米預託証券(ADR)が大幅に3日続伸し、前日比6.41%高の62.70ドルで終えた。一時は66.99ドルまで上昇して連日で上場来高値を更新した。
9日に年次イベントの「ニーオ・デイ」を開催し、新型セダン「ET7」を発表したことが好感された。販売価格は44万8000人民元(約6万9193ドル)からで、販売開始は22年1~3月期(1Q)に予定されているといい、テスラ(TSLA)の廉価版EVの「モデル3」の直接のライバルになるとの見方でテスラ株は7%超の大幅安となった。
新型セダンやバッテリーの発表を受け、JPモルガンは11日付のリポートで投資判断の買い(オーバーウエイト)を維持しながら目標株価を50→75ドルに引き上げた。戦略的マイルストーンのほか、ユーザーが月額料金を支払うサービスなどでコンテンツの収益化が始まるなどと期待した。