【QUICK Market Eyes 片平 正二】寒波による電力需要の増加などを受け、日本卸電力取引所(JEPX)で毎日取引する電力スポット価格が上昇している。報道によれば、1カ月前の13倍に達し、8日まで2005年の市場開設以来の最高値を連日で更新しているという。
ゴールドマン・サックス証券は11日付の電力・ガスセクターのリポートで「電力スポット価格上昇は、多くの大手電力/ガス会社にポジティブ」と指摘した。リポートでは、スポット電力価格が高騰、高値圏で推移していることについて「これまでのスポット高騰時に比べて価格水準も高いうえに、一日の電力需要ピーク時だけでなく、終日高価格が続くという特徴が見られる」としながら、「現状が続けば、発電専業のJパワー(9513)、発電キャパシティに余力のある地域電力会社や都市ガス会社はメリットを享受しよう」と指摘。
スポット電力価格のデメリットとしては、「足元の状況は、発電設備からの供給よりも小売顧客の需要が多い会社にとって向かい風になっている可能性が高い。多くの新電力が、一部ないし多くの電力をJEPXからの調達に依存している」としつつ、「また、多くの新電力はそれらをヘッジしていないと我々は認識している。2019年、2020年はJEPXのスポット価格が低水準で推移しており、それらの新電力はメリットを享受してきた。それらの新電力の一部では、従来以上にスポット調達比率を高めていると推測される」と指摘した。
【関連銘柄の株価】
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