【QUICK Market Eyes 弓ちあき】原料炭と鉄鉱石で製鉄を行う「高炉製鉄」銘柄の値動きが堅調だ。QUICKが選定する3銘柄の2月5日までの過去5営業日平均の上昇率は10.5%と、同期間の東証株価指数(TOPIX)の4.5%を大きく上回って推移している。中国での鋼材需要の拡大に伴い、鋼材の輸出価格が上昇していることから収益改善が進み、2021年3月期業績が上振れている。原料炭価格の上昇など原材料価格の動向は気がかりではあるものの、来期に向けても個社の構造改革効果も出て収益性が高まってきている。
個別では日本製鉄(5401)が10%上昇。5日に21年3月期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正し、8日の東京市場でも上昇が目立っている。SMBC日興証券は同日付リポートで大幅なコスト削減によって損益分岐点比率が低下していることが確認できたとして、22年3月期に向けての業績回復が期待できる内容だったとの見方を示しているもよう。
神戸製鋼所(5406)も5日に21年3月期の業績予想を増額修正しており、8日は18%高まで買われた。ジェイ エフ イー ホールディングス(5411、JFEHD)は9日に20年4~12月期決算(国際会計基準)を発表予定だが、21年3月期のアナリスト予想の平均値であるQUICKコンセンサス(1月6日時点、8社平均)の最終損益予想は841億円の赤字と、会社計画(1000億円の赤字)よりも赤字幅縮小を見込む。外部環境の改善と個社努力による収益性向上を受け、当面は戻りを試す展開が続きそうだ。
■高炉製鉄
高炉を持ち、鉄鉱石から高炉、転炉、鋳造工程を経て鋼板等の最終製品を製造する、鉄鋼一貫製鉄を行う。
コード | 銘柄名 | 5営業日の騰落率(5日時点) | 時価総額(億円) |
5401 | 日本製鉄 | 10.60% | 13,960 |
5406 | 神戸鋼 | 10.47% | 2,302 |
5411 | JFEHD | 10.45% | 6,623 |
平均 | 10.51% | ||
TOPIX | 4.54% |
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同時にカーボン株も上がっています。2021年12月ごろには眠っていた黒鉛需要が回復する見込みとのこと。