【NQNニューヨーク 岩本貴子】3月1日の米債券市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りは上昇(債券価格は下落)した。前週末比0.01%高い1.42%で取引を終えた。前週に比べて上昇の勢いは和らいだものの、一時1.46%を付けるなど米長期金利の先高観は根強い。足元の低金利環境を続けるという米連邦準備理事会(FRB)のメッセージにもかかわらず、市場はテーパリング(量的緩和の縮小)や利上げの開始時期の前倒しを織り込み始めた。 ■市場の声「米国の利上げは23年に始まる」 「市場はFRBに戦いを挑んでいる」。JPモルガンは2月26日付リポートでこう指摘した。根拠としたのが米政策金利のフェ...
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