【日経QUICKニュース(NQN) 永松英一郎】トルコの通貨リラの上値が重い。正副中央銀行総裁の更迭に伴う利下げ観測が市場で根強いためだ。4月5日公表された同国の3月の消費者物価指数(CPI)は上昇幅が前月より拡大し、「本来であれば政策金利の引き上げが必要な情勢」(みずほ証券の山本雅文氏)。しかし、景気腰折れに神経をとがらせるエルドアン大統領は低金利を志向しており、金融政策にもその意向が反映されかねない情勢だ。 ■教科書通りなら利下げは困難 6日の東京外国為替市場でリラは1リラ=13円台半ばを中心に推移している。2月中旬にはアーバル前総裁下での利上げを追い風に15円台まで上昇していたが、3...
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エルドアン大統領は「利上げ→資金調達コストの上昇→インフレ」という謎の理論を信じています。アーバル前総裁が就任したときは、ようやくまともな人が司令塔になったと思ったのですが、相次ぐ利上げに大統領が我慢できずに更迭してしまいました。新総裁が利上げをすれば、また更迭されてしまうので、当面は現状維持でしょう。さすがにリラが急落する利下げはできないと思いますが。知識のない人が大統領として君臨する限り、リラ買いはできませんね。