【NQNニューヨーク 岩本貴子】欧州の二酸化炭素(CO2)の排出量取引価格が高止まりしている。国際指標の一つであるICEフューチャーズ・ヨーロッパ上場の先物では取引量の多い2021年12月物は5月中旬に1トン56ユーロ台をつけた後、50ユーロ前後で推移する場面が目立つ。金融機関の市場参加で流動性が増しているうえ、価格の先高観も強まっている。 高まる排出枠の希少性 欧州の排出量取引は基本的に企業や施設ごとに排出上限(キャップ)を決め、過不足を売買(トレード)する仕組みだ。 高止まりの理由を実需面からみると、米国や欧州で新型コロナウイルスに対するワクチンの接種が進み、経済活動の再...
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