QUICKのプロ向けコメントサービス「QUICK Market Eyes」が8月10~13日に配信した、株主優待の制度変更などを受けた株価の反応の記事をまとめました。(Money Worldの株主優待ページはコチラ)
LINK&M― 10%超の上昇 業績上方修正や株主優待拡充などを好感(更新日時:2021/08/12)
組織・人事コンサルのリンクアンドモチベーション(2170)が急反発。今期業績予想の上方修正に加えて、配当予想の引き上げ、株主優待制度の拡充なども好感されたようだ。
リンクアンドモチベーションは11日、2021年12月期連結業績予想の上方修正を発表した。売上高は従来予想の377億円から382億円、営業利益は13億7000万円から20億1000万円、純利益は5億7000万円から9億円に引き上げた。
大手企業向けのコンサル・クラウド事業が予想を上回る成長をみせていることが寄与する。コロナ禍でテレワーク普及をはじめ、働き方が大きく変化していることから、組織・人事課題がより一層顕在化しており、企業における従業員エンゲージメント向上のニーズが高まっており、この状況は今後も続くとみている。業績好調を踏まえ年間配当を従来予想の年7.2円から7.4円に引き上げたほか、株主優待制度の拡充として年2回贈呈するクオカードの金額を従来比25%増額することも発表した。
ミューチュアル―大幅安 4~6月期営業益57%減、優待制度を廃止へ(更新日時:2021/08/10)
包装・検査機械商社のミューチュアル(2773、ジャスダック)が大幅安の展開。一時下落率は7%に達した。6日に発表した2021年4~6月期の連結決算は、営業利益が前年同期比57%減の3800万円だった。大幅減益に加えて株主優待制度の廃止を発表しており、業況悪化への警戒から売り圧力が強まっている。
大口案件の期ずれが生じ、化粧品や医薬品、食品業界向けの産業機械の売り上げが減少している。
優待は毎年9月末を基準日に保有株数に応じてカタログギフトを贈呈していたが、配当による利益還元を優先させることとした。21年9月末を基準日とした優待を最後に廃止する。
<金融用語>
株主優待とは
株主優待とは、株主に対し、株主還元策の一環として、持ち株数に応じて自社製品や優待券、回数券などを無料で配布する制度。株主優待を受け取るには、「権利確定日」に株主である必要がある。