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資産運用は資金100万円でも始められる!おすすめの投資方法とは?(資産形成イロハのイ)

(初回公開日2021年11月12日15:00)

【QUICK Money World 辰巳 華世】資産運用に興味を持つ人が増えています。今回は100万円の資産運用の方法について、資産運用は100万円から始めることはできるのか、100万円の資産運用におすすめの投資方法、100万円を効率的に運用するポイント、100万円の資産を500万、1,000万円まで増やすことはできるのかについて紹介します。

資産運用は100万円から始めることはできる?

資産運用は、いくらからでも始めることができます。最近はいろいろな運用商品があり、一口の投資金額が数百円~1万円程度の少額から投資が可能な商品があります。なので、資産運用は100万円からでも始めることができます

投資は少額からでも可能ですが、ある程度まとまった額で投資をした方が効率的な面があります。投資で得られる利益は、投資額の大きさに比例します。年間の運用利回りが10%だった時、投資額10万円だと利益は1万円、投資額100万円だと利益が10万円と利益に大きな差がでます。資産運用は、商品を検討したり、経済情報やマーケット情報を集めたりとそれなりに手間暇がかかります。そういった労力を考えるとある程度の利益が確保できそうな100万円くらいから始めるのは効率的と言えます。

また、運用で大切な考え方に分散投資があります。小さな投資額だと分散投資をすることが難しい場合があります。100万円くらいのまとまった資金であれば、数十万円単位でいろいろな資産に分散投資することが可能です。分散投資の重要性は以下の記事でも説明していますので、ご確認ください。

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100万円の資産運用におすすめの投資方法

100万円の資産運用におすすめの投資方法を紹介します。運用には分散投資の考え方が大切です。100万円を一つの資産に集中させるのではなく、いくつかの資産に分散して投資していくことが大切です。

100万円の資産運用でおすすめの投資方法の一つは、少額投資非課税制度(NISA)を活用した運用です。通常の投資の場合、投資から得た利益に対して20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で購入した場合は非課税となり、利益をまるまる受け取れるという特徴があります。また、証券会社など金融機関によっては、NISA口座からの株式や投資信託の売買手数料を無料にしているところもあります。なので、NISAを上手に活用して資産を増やしていくことがおすすめです。

NISAは2023年度の税制改正の大綱等において、大きく制度が改正されこれまで以上に使い勝手が良くなっています。具体的には、2024年以降、最大で年間360万円まで(非課税保有限度額1800万円)、無期限で非課税で運用することができるようになりました。投資家にとって魅力が高まっているNISA制度を積極的に活用して運用すると良いでしょう。

とりわけ毎年120万円を上限に少額を積み立てる「つみたてNISA」の制度を活用したいところです。100万円の元手を、1年かけて購入していくことができます。

 

2024年から始まる新しいNISA制度では、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円の投資枠を併用して活用することができます。毎年最大で360万円(非課税枠保有限度額1800万円)を無期限で非課税で運用することができます。NISAの対象となる金融商品は株式、投資信託、上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(REIT)などです。つみたてNISAの対象は、一部の投資信託とETFになります。

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まず、つみたてNISAで購入できる投資信託とETFは以下のような商品です。

投資信託

投資信託は100円から買えるものがあるように、元手が小さくとも運用できる商品です。投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、資金運用の専門家が株式や債券などに投資を行い、得た利益を投資家それぞれの投資額に応じて分配する商品です。海外の株式や債券などに投資する投資信託もあり、自分では投資しにくい分野に投資できるのが魅了の一つです。投資信託は複数の資産や銘柄を束ねた商品なので、分散投資になります。

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ETF(上場投資信託)

証券取引所に上場している投資信託です。ETFは株式と同じようにリアルタイムで売買できる投資信託です。日経平均株価やTOPIX、東証REIT(不動産投資信託)指数、米S&P500種株価指数などの株価指数と連動を目指す投資信託です。ETFは株価指数などと連動しているので、ETFを購入することで分散投資ができます。1口数万円、数十万円など100万円以内で投資できるETFが多数あります。

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一般NISAでは、加えて以下の商品も購入できます。

株式投資

日本の個別株式で、一単元(最低売買単位)を買うのに必要な「最低投資金額」が最も高いのは、ファーストリテイリング(9983)の735万円(10月11日時点)です。一方、低いものに目を向ければ数千円~数万円で買える銘柄もあります。株の売買は主に100株単位で行われるため、100万円あれば1株1万円以内(100株で100万円以内)の株式の購入が可能です。ただし、一つの銘柄だけに投資するのではなく、20万円や30万円程度で投資できる銘柄を探し、複数銘柄購入するのが良いでしょう。

REIT(不動産投資信託)

REITは、不動産投資法人が投資家からお金を集め、マンションやオフィスビル、商業施設やホテルや物流倉庫など多様な不動産に投資をし、投資先物件からでる賃貸収入や売買による利益を投資家に分配する金融商品です。実際の不動産投資は大きなお金が必要ですが、REITを活用すれば少額で不動産投資と同じ様な効果を得ることができます。REITは証券取引所に上場しており、株式と同じように証券コードが割当られています。投資家はREITを個別銘柄の株式と同じように売買することができます。最低投資金額も10万円前後~数十万円程度で買える商品です。利回りも3~5%程度あります。

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また、100万円あれば国債も購入できます。

個人向け国債

個人を対象とした国が発行する債券です。1万円から購入が可能なため、リスクの低い投資として他の投資と組み合わせることがおすすめです。ただし、リスクが低い半面、利回りはかなり小さいことに注意してください。

 

どの商品に投資をするにしても、100万円を投資する場合は、一つの資産に集中させずに分散して投資をすると良いでしょう。

100万円を効率的に運用するポイント

100万円を効率的に運用するには、どのように分散して投資をするかを考えることが大切です。100万円を1種類の投資に偏らせることはリスクが高いです。なので、まずは100万円の投資の内訳を決める作業が必要です。例えば、40万円を株式投資、40万円をつみたてNISAで投資信託、20万円はリスクが低い個人向け国債や預貯金で運用するなど内訳を決めます。この時、株式投資の40万円も一つの銘柄ではなく、いくつかの銘柄に分散すると良いでしょう。

いくらをどの資産にと金額で内訳を決める方法もありますが、購入したい株式や投資信託が具体的にあるならそれをベースに内訳を決めていっても良いでしょう。

また、100万円の資産をいつまでにどのくらい増やしたいかを考えておくことも大切です。それによって、どの資産にどれくらいの額を投資するのかも変わってきます。投資の目標を踏まえて、どの様に分散投資をしていくのか決める必要があります。

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100万円の資産を500万、1,000万円まで増やすことはできる?

運用によって資産を効率的に増やすことはできます。一つのカギはどれだけ早く始めるかです。日本株の代表的な指数である日経平均株価に連動する投資信託を20年間、合計100万円積み立てると、20年後には資産額が2.4倍になりました。また、米国のテクノロジー企業に同じ条件で投資すると、20年で資産額は5.8倍に。20年という長期投資をすれば、100万円を500万円に増やすことは可能です。

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ただし、1000万円まで増やすことは難しいです。というのも投資元本を10倍にするには、ある程度の高リスク・高リターンな商品に投資する必要があるためです。運用していると、大きく元本を割り込む可能性も高く、あまり初心者にはおススメできません。

利益を大きくしていくには、投資に利用できる金額を増やしていくこと、つまり投資元本を100万円から増やしていくことが必要です。また、100万円の資産をいかに減らさずに運用していくかが大切です。確実に増やしていくには、世界の株式での運用を長期で行うことが理想なため、できるだけ早く始めた方が良いでしょう。その後、投資にかけられる金額を100万円以上にすることを目指していきます。100万円の投資で資産が増えれば、その増えた分の資産をハイリスク・ハイリターンの投資に回すことも検討できます。

まとめ

100万円を運用する場合、一つの資産に投資するのでなく分散投資を意識することが大切です。投資する100万円を安定的に増やせるようにリスク分散をして、無理のない範囲で投資を行いましょう。余裕が出てきたところで、少しずつ運用に振り向ける金額を増やしていくことを心がけましょう。

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著者名

QUICK Money World 辰巳 華世

2003年にQUICKに入社後、15年間勤務。約5年にわたり日本経済新聞社、日経QUICKニュース社(NQN)にて記者職に就く。QUICK退社後、フリーランスライターとして2020年より「QUICK Money World」に寄稿。


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