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時価総額で何がわかる? 株取引で活用するポイントと調べ方を解説

【QUICK Money World 辰巳 華世】米アップルの時価総額が一時3兆ドル(約340兆円)を突破し注目を集めました。さて、時価総額が340兆円とはいったいどういうことなのでしょうか?今回は、時価総額について、時価総額の役割、時価総額でわかること・わからないこと、大型株を取引きすると有利な理由、時価総額を活用する際の注意点、時価総額の調べ方について紹介します。

時価総額の役割

時価総額とは、「株価×発行済株式数」で計算される企業の規模を表す指標です。基本的に発行済株式数は日々変動しませんが、株価は市場で刻々と動きます。なので、時価総額も株価の動きとともに変化する値です。時価総額は自分で計算することができますが、ネット証券やQUICK Money Worldの個別株式ページから確認することもできます。⇒個別銘柄を検索

時価総額は投資を検討する時に活用する指標のひとつです。時価総額を見ると、企業の業界での位置や市場からの評価を知ることができます。一般的に株価の上昇は、市場でその企業が評価されたことになります。株価が上昇すると時価総額も大きくなり、その企業の会社全体の価値が高まっていることになります。

時価総額はいわばその会社の値段になります。実際にその企業の株主が株を売却してくれるかどうかの話は別として、理論上では、その会社は時価総額の値段で買うことができます。時価総額はM&A(合併・買収)をする時などにも使います。

<関連ページ>
日本企業の時価総額ランキング

では、個人投資家が時価総額を活用する時はどういう場合なのか見てみましょう。時価総額は株式の売買注文を出す時に注目する値というよりは、どちらかと言うと、売買する前段階で銘柄や市場間の「比較」をし、分析する時に活用する重要な値です。

時価総額は、個別銘柄の時価総額だけでなく、東京証券取引所第一部全体の時価総額などもあります。これは、東証1部に上場している全企業の時価総額を合計した値で、東証1部の市場規模を示しています。

 

具体的な時価総額の活用例

具体的に時価総額を使った比較例を見て、時価総額の活用の仕方のイメージをつかんでみましょう。例えば、東証1部全上場企業の時価総額に注目してみましょう。

東証上場銘柄の時価総額は、2021年12月末時点で計753兆円となりました。これは、アベノミクスが始まった12年末から約2.5倍に膨らんでいます。この様に、市場全体として過去から比べてどれくらい市場規模が拡大したのかなどを把握する時に時価総額は便利です。

※過去10年の東証1部時価総額の推移

また、国内での比較だけでなく世界の市場との比較にも時価総額は役立ちます。22年の1月に米アップルの時価総額が一時3兆ドル(約340兆円)を突破したと話題になりました。これは、アップル1社で東証全体(753兆円)の半分近い水準に達したことになります。いかにアップル株の時価総額が大きいかが分かります。

一方で、アップルの時価総額は、日本の株式市場の時価総額の小ささも浮き彫りにしました。例えば日米トップの時価総額を比べてみると、アップル時価総額が約340兆円なのに対し、日本で時価総額トップのトヨタ自動車(7203)は約37兆円(2月4日終値ベース)です。

アップルは米国経済や相場をけん引する「GAFAM」の一角をなす銘柄であり、世界で一番大きな時価総額なのでその銘柄と比較するには大きすぎるかもしれません。ただ、4月に発足する東証の実質的な最上位市場「プライム」についても、日本企業の時価総額は欧米市場の企業に比べると3分の1程度で小粒さが目立つとの指摘が多くありました。

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この様に、時価総額は、個別銘柄の規模感に加え、世界と日本を比べる時の1つの物差しとしても活用できます。

時価総額でわかること・わからないこと

時価総額の値からわかること、わからないことを整理してみましょう。

わかること

時価総額を見ると、その会社全体の価値や信頼性が分かります。時価総額が高いだけ、その会社の価値が高いと言えます。時価総額は会社全体の値段でもあり、M&A(合併・買収)など会社を購入するのに必要な金額が分かります。

また、大型株を把握できます。大型株とは、時価総額が大きく流動性が高い銘柄のことです。東証では、東証1部の銘柄を、時価総額の大きさと流動性の高さで「大型株」、「中型株」、「小型株」の3つに分けており、この上位100銘柄を大型株としています。

このほか、上記で説明した様に、時価総額を知れば世界と日本の銘柄や市場の規模感が分かり、比較ができます。

順位 取引所 国/地域 時価総額(億円) 前年比
1 NYSE 米国 29,791,115  +12.9%
2 NASDAQ 米国 27,522,084  +46.6%
3 上海 中国 9,009,735  +28.6%
4 ユーロネクスト 欧州 8,748,405  +61.4%
5 東京 日本 7,336,821  +6.7%
6 深圳 中国 6,949,404  +33.8%
7 香港 香港 6,223,144  +1.1%
8 ロンドン 英国 4,075,743  +5.1%
9 インド・ナショナル インド 3,847,727  +15708%
10 トロント カナダ 3,570,000  +37.6%

※主な取引所の時価総額ランキング(国際取引所連盟の公表値をQUICKで円換算、21年11月末時点)

わからないこと

時価総額は、会社全体の価値を把握できますが、具体的な売上高や営業収益など決算内容は分かりません。経営陣の事業姿勢なども把握することはできません。ただ、決算内容や経営の状況などは株価に反映されやすいものではあります。業績が良い銘柄などは株価も堅調な傾向であり、逆に業績が悪化している銘柄は株価が低迷する傾向があります。

大型株を取引すると有利な理由

時価総額から大型株を把握することができます。大型株取引での有利な点をまとめてみましょう。

大型株は、時価総額が大きくそれだけ企業価値が高いことを示しています。企業価値が高いということは、業績が良かったり、将来性があったり何かしらポジティブな材料があることが考えられます。そのため、安定していて配当や優待が期待できます。

大型株は流動性が高いので取引がしやすいです。流動性が高いとは、買いたい時に買えて、売りたい時に売れる状況のことです。また、大型株は、新聞やテレビなどのニュースで取り上げられやすく投資判断の情報が多いのも魅力です。

時価総額を活用する際の注意点

時価総額は、一定のものではなく、日々刻々と変化するものです。時価総額を見るときは、過去の時価総額ではなく、最新の情報に更新する必要があります。

時価総額の値が変動しやすい理由

時価総額は株価×発行済株式数で算出します。基本的に発行済株式数は日々変化するものではないので、株価の動きで時価総額は変動します。

株価は様々な要因で上下します。株価は利益の変化など経営状況の変化で変動します。利益が大きければ株価が上がり、利益が小さければ株価は下がる傾向があります。純資産の変化など経営の安定度でも株価は動きます。

投資家の心変わりも株価に影響します。例えば、その企業の将来性など投資家の期待が変化すると、株価に影響がでます。

発行済株式数の変化も時価総額に影響します。例えば、増資をして発行済株式数が増えれば、(株価に変化がなかったと仮定すると)増資分だけ時価総額も大きくなります。逆に、発行済株式数が減少すると、その分だけ時価総額は減少します。発行済株式数が減少するケースは、例えば、自己株式取得で買い取った自己株を消却した場合などです。

 

時価総額の調べ方

時価総額は、ネット証券などの指標欄やQUICK Money Worldの個別銘柄画面で確認することができます。QUICK MoneyWorldの会員になると、会員限定の銘柄に関する最新情報が閲覧できるだけでなく、他の投資家の分析情報などもチェックできます。※詳しくはこちら ⇒ 無料で受けられる会員限定特典とは

チェックすべき情報

QUICK Money Worldの個別銘柄画面では時価総額や配当利回りなど投資に必要な情報だけでなく、 QUICK Money Worldならではの他では入手できない独自の投資情報も確認できます。⇒個別銘柄を検索

QUICKレーティングでは、アナリストなどの投資判断を数値で把握することができます。QUICKレーティングは、証券会社や調査機関のアナリストなどが付与した投資判断の平均値です。「買い」や「売り」といった投資判断をマイナス2からプラス2までの数値に変換し、平均を集計しています。プラスが大きいほど、アナリストなどが強気にみているということを意味します。

QUICKコンセンサスは、証券会社や調査機関のアナリストなどによる上場企業の業績予想の平均値(コンセンサス)を確認できます。QUICKが独自に算出しています。

<関連ページ>
QUICKコンセンサスから銘柄検索

一般的な投資情報も把握できます。時価総額では企業の規模を把握することができます。配当利回りも確認できます。配当利回りとは、購入した株価に対して一年間でどれだけの配当を受け取ることができるかを示したものです。一般的に業績が良い企業は1年に1回、もしくは年2回、株主に対して配当を出します。

まとめ

時価総額は株取引をする上で知っておくべき大切な指標の1つです。

比較や分析などで上手に活用していきましょう。

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著者名

QUICK Money World 辰巳 華世

2003年にQUICKに入社後、15年間勤務。約5年にわたり日本経済新聞社、日経QUICKニュース社(NQN)にて記者職に就く。QUICK退社後、フリーランスライターとして2020年より「QUICK Money World」に寄稿。


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