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東京瓦斯(9531) 今期利益予想増額。原料費抑制、トレーディング収益に加え海外が好調

QUICK企業価値研究所アナリスト 佐久間聰(2022/02/15) ・当研究所今期経常予想は前回910億円→1020億円  企業価値研究所では、今22/3期通期の連結経常利益を1020億円と予想。前回予想(910億円)から増額する。ガス事業では長期契約により割高なスポット調達を避けることができたことなど原料費を抑制。トレーディング収益も拡大する見通し。海外事業の採算も前回の想定以上に向上する見込み。電力事業は卸電力取引所価格からの調達価格上昇が負担となるため悪化へ。会社側は今期経常利益の予想を930億円→1030億円へ引き上げた。 ・23/3期経常利益は16%増、24/3期は横ばいを予想  当研究所では、23/3期の連結経常利益は前期比16%増の1180億円、24/3期は同横ばいの1180億円を予想。どちらも前回予想を据え置いた。前回想定していた原燃料価格を変えていないため。前期比では、23/3期の経常利益は2桁増益を予想。ガス事業では原料費調整制度に基づくスライドタイムラグ影響額が改善する見込み。電力事業でも増益を見込む。海外事業も高い水準の利益が続くとみている。一方、24/3期の経常利益は横ばいを予想。ガス事業では販売構成悪化の影響、電力事業では顧客獲得費用負担などからそれぞれセグメント利益は横ばいへ。海外事業は高水準を見込む。 ・リスクファクター ~エネルギー需要、原油・為替など ・アナリストの投資判断 ~株価指標面での割安感から株価は堅調と予想  直近の株価での来期予想PERには過去10年間のレンジで割安感がある。また、実績PBRも割安感がある。株価指標面での割安感があるため株価は堅調に推移すると予想する。

 

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

佐久間 聰

シニアアナリスト

石油・鉱業および電力・ガスセクター担当


【プロフィール】
大学卒業後、証券会社に入社し、支店で営業職に従事。個人・法人顧客の開拓などに取り組む。その後、QBR(現QUICK企業価値研究所)調査部に転じてアナリスト職に就き、エネルギーセクターを中心に担当し、現在に至る。
営業職時代に個人投資家とプロである機関投資家との間に大きな情報格差があることを感じたことが原点。中立的な立場での企業分析を掲げているQBRに入社後は、冷静な視点を心がけ、過激な表現を用いないよう注意し、公正で偏りのない投資情報の作成に努めている。


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