QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2022/02/25)
・累計1億台突破だが、「一人1台」への普及を視野に
累計1億台を突破した「Switch」に対し収束懸念があるが、企業価値研究所は据置型・携帯型の機能を併せ持つ「Switch」について「一人1台」への普及を視野にライフサイクル長期化を予想。「Joy-Con」を振るだけでテニス等を簡単プレイできる『Switch Sports』など、来期上期の強力な新作発表でその確度が高まったとみる。テーマパークの世界展開、ハリウッド版『スーパーマリオ』(12月公開予定)、『ポケモンカード』人気などで獲得する新たなファンを「Switch」ユーザーとして取り込める公算も。「Wii」時代と違い、他プレイヤーとの交流、大型アップデート、追加コンテンツ、実況などデジタル化がライト層離脱を防ぐ鍵となり、アクティブユーザーも1億に迫る。
・24/3期にかけて営業利益6000億円超が続くと予想
連結営業利益の当研究所予想は業績表の通り。前期の過去最高には及ばないが、「Switch」のライフサイクル中盤に当たる24/3期にかけて6000億円超の高水準が続くと予想。携帯型・据置型の統合による開発リソース集中→自社作の充実、他社作の開発加速、DL版をテコとする旧作積み上げなどによりソフト販売が高水準を維持へ。デジタル化も加速し、ハード販売減をカバーする見込み。
・リスクファクター ~ライト層離脱、ユーロ安など
・アナリストの投資判断 ~『Switch Sports』でライト層開拓進捗が確認できれば懸念払拭へ
24/3期にかけてPER(当研究所予想)は14倍台。当研究所が適正水準と考える20倍と比べ依然割安感が強い。4月発売予定の『Switch Sports』によるライト層開拓の進捗が確認できれば、「Switch」のライフサイクル収束懸念が払拭されよう。1.5兆円を超える手元資金の活用策にも引き続き注目したい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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