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中部電力(9502) 油価高騰局面での販売戦略を注視

QUICK企業価値研究所アナリスト 佐久間聰(2022/04/06)

・22/3期経常赤字は500億円→800億円
 企業価値研究所では、22/3期通期の連結経常損益を800億円の赤字(前期は1922億円の黒字)と予想。前回予想(500億円の赤字)から引き下げ、会社側が3月25日に発表した修正後予想と同額に見直す。経常赤字幅が拡大するのはミライズ(販売部門)における卸電力取引市場の価格高騰に伴う外部電源調達コストの負担が前回想定を上回ることが主因。22/3期が経常赤字となるのは、原油高騰で燃料費調整制度に基づく期ずれ差損益の大幅な悪化、上述の域外など販売強化に伴う外部電源調達コストの負担増が主因。

・足元は想定より大幅な原油高かつ円安
 23/3期の連結経常損益は1600億円の黒字、24/3期の経常利益は前期比横ばいの1600億円を予想。どちらも暫定的に前回予想を据え置く。ロシアのウクライナ侵攻を契機とした原油高騰で足元の油価水準は当研究所の予想の前提を大きく上回っているうえ、為替についても米金利上昇に伴う為替の円安進行などで想定に比べ大幅な円安。油価高騰、円安の影響だけでなく、油価高騰局面での外部電源調達に頼った販売拡大戦略はリスクが大きいとみており、販売戦略を注視したい。

・リスクファクター ~油価・為替など

・アナリストの投資判断 ~株価指標面に割安感があり下値不安は小さいとみている
 直近の株価での実績PBRは過去10年間のレンジと比較するとほぼ最低水準。また、配当利回りは高い水準にある。株価指標面に割安感があるため下値不安は小さいとみている。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

佐久間 聰

シニアアナリスト

スポンサード・リサーチ担当


【プロフィール】
独立系のシステム開発会社に入社。システムエンジニアとして金融機関のシステム構築案件に携わる。QBR(現QUICK企業価値研究所)入社後は、情報通信業界、サービス業界を中心に幅広い業種の企業調査に従事。各種資料をベースとしたファンダメンタル分析に重きを置きつつ、訪問取材を継続的に実施し、資料では捉えにくい企業の機微を感じ取るようにしている。

日本証券アナリスト協会検定会員


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