1995年6月、当時の大蔵省の人事により、国際金融局(現在の国際局)の局長に榊原英資・財政金融研究所長、次長に黒田東彦・大臣官房審議会、為替資金課長に勝栄次郎内閣官房長官秘書官が充てられた。市場では急速に円高が進み、4月18日には対ドルで86円63銭の史上最高値を記録していた時期である。当時の大蔵省は、そうそうたるメンバーを為替政策の中心に据えることで、円高の反転を期したのだろう。 その頃、大蔵省を救世主が訪問した。クォンタム・ファンド(Quantum Fund)の総帥であり、1992年のポンド危機で英国を欧州通貨制度(EMS)からの離脱に追い込んだジョージ・ソロス氏だ。ソロス氏が国際金融局...
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