QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2022/05/09)
・今期業績も過去最高を更新するとみる
22/3期業績は過去最高を更新、4Qの3カ月の業績も四半期として過去最高。企業価値研究所予想を上回った。世界的な自動化投資の拡大や販売体制強化等を背景に売上高が増加し、部品価格高騰の影響等を吸収した。
当研究所は23/3期業績も過去最高の更新を予想。2桁の増収増益を見込む。業績の強さや円安等を踏まえ、前回予想を増額する。自動化投資の旺盛な需要の継続、製品の即日即納体制維持による業界内のシェア上昇、営業人員の増強、円安等の効果を見込み、増収を予想。人員増強等のコストアップ要因も見込むが、営業利益率は55%程度の高水準で横ばい圏の推移を見込む。
・来・再来期の業績も続伸を予想
当研究所は同社の24/3期、25/3期業績も続伸を予想。世界的な自動化投資の拡大継続、営業人員増強の効果や即日即納体制維持によるシェア上昇効果等を見込む。コストの増加を見込むが、利益率は高水準維持を予想。自己資本比率は90%を超え財務健全性は高い。会社側は直近で増配方針を示さず、配当に失望感はあるが、成長企業であるというメッセージとポジティブに捉えたい。
・リスクファクター ~部品価格高騰、中国経済減速等
・アナリストの投資判断 ~好業績への評価を背景に徐々に復調を辿ると予想
株価は22年に入り下落。世界的に高PER銘柄が軟調となる影響を受けた。現状の当研究所の23/3期予想PERは38倍程度。電気機器・機械セクターの平均を上回るが、同社の過去5年平均(約45倍)を下回る。割高感は少し薄まったが、外部環境が厳しく、PERは当面高まり難いとみる。一方、業績は過去最高の更新が続く見通しで、好業績への評価は株価の下支えとなろう。当面の株価は現状水準で値を固めつつ、徐々に復調を辿るとみる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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