【NQNニューヨーク 戸部実華】バンク・オブ・アメリカが5月17日公表した5月の機関投資家調査(6~12日実施)によると、運用資産に占める現金比率が6.1%と2001年の米同時多発テロ以来の水準に上昇したことがわかった。金融引き締め加速に備え、運用リスクを抑える姿勢が鮮明だ。
現金比率は前月(5.5%)から大幅に上昇した。今後1年の世界の景気見通しが「改善する」と予想する投資家の比率から「悪化する」と予想する投資家の比率を引いた値はマイナス72%と過去最低だった。インフレと景気減速が同時に進行する「スタグフレーション」を予想する投資家は77%と前月(66%)から上昇し、リーマン危機直前の0...
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インフレと景気減速が同時に進行する「スタグフレーション」を予想する投資家が増えている。