【QUICK Money World 辰巳 華世】株式投資の話題のなかで「カタリスト」って聞いたことありますか? 今回は、カタリストというワードの使い方やカタリストの見つけ方など、株式投資での「カタリスト」について分かりやすく解説します。
この記事でわかること
☑「カタリスト」というワードを使う場面☑「カタリスト」の株価への影響
☑「カタリスト」に該当するイベント・材料
☑カタリストを調べる方法
☑カタリスト情報をいち早く手に入れるコツ
「カタリスト」というワードを使う場面
株式投資の文脈でカタリスト(catalyst)とは、相場を大きく動かすきっかけとなったイベントや材料のことを指します。一般的には、上昇相場のきっかけとなる場合に使われることが多いです。
「カタリスト」なんて聞くとその言葉に馴染みがなく難しいなと感じるかもしれませんが、そんなことはまったくありません。単純に一般的な日本語生活の中で「カタリスト」という言葉があまり浸透していないからそう感じるだけです。
catalystの英単語の意味としては、「触媒」、「きっかけ」、「促進の働きをする人・物」などです。なので、株式相場で「カタリスト」という表現は、株価に変動を起こす「きっかけ」と覚えておけば良いです。
株式相場においてカタリストはたくさんあります。例えば、企業の好調な業績予想、株式公開買付(TOB)、自社株買い、M&A(合併・買収)、景気が良いことを示唆する経済指標など、ざっと思い付くだけでも株価にとってポジティブなきっかけや材料はたくさんあります。
「カタリスト」の株価への影響
実際にマーケットで起こった事例を見てみましょう。例えば、コナミホールディングス(9766)にとってカードゲームの「遊戯王」はカタリストです。今年1月に配信を始めたデジタルカードゲーム「遊戯王マスターデュエル」が3月には累計2000万ダウンロードを突破するなど好調で、コナミHD株は5月31日、およそ21年ぶりに9000円の節目を回復する場面がありました。
コナミHD株は2022年入り後に上昇基調へ
トレーディングカードゲーム「遊戯王」は1999年に発売されており、誕生以来20年以上たった今でも人気を維持し、スマホ向けゲームなどデジタル分野にも展開しています。コナミHD株についての会話の中で「この銘柄にとって『遊戯王』はカタリストだったね」なんてサラッと使ったら、ちょっとカッコいい人になれるのかもしれませんね!?
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「カタリスト」に該当するイベント・材料
ここからは、カタリストに該当するイベント・材料について一つずつ見ていきましょう。
企業の変化
株式相場において、企業が発表するニュースはとても重要です。先ほどのコナミHDの例にある様に、新しい製品のリリースやサービスの開始はカタリストになる可能性があります。また経営面についても、経営の考え方などの方針転換が成長に繋がりカタリストとなるケースがあり得ます。企業が発表するニュースには注目しましょう。
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