QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2022/06/06)
・今期予想は営業1%減益へ
企業価値研究所は23/3期の連結予想営業利益を1兆2000億円→1兆1850億円(前期比1%減)へ引き下げた。会社側の業績計画の前提を織り込み、ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)の買収関連費用、金融の一過性の利益を織り込んだうえで見直した。前期の一過性の損益を控除した調整後営業利益1兆1386億円との比較では増益予想。来期以降は安定的な増益が続くとみている。
・G&NSは実質ベースで増収・営業増益を見込む
当研究所では、従来予想で買収関連費用を見込まずG&NSで増収・営業増益トレンドを想定していた。今回買収関連費用を織り込んだことで今期予想を減益としたが、実質ベースで増益が続く見方に変わりはない。ちなみに会社側は今期の「PS5」販売計画をデバイス調達のメドが立っている1800万台とした。前期実績は1150万台。
・22/3期営業26%増益
22/3期の連結営業利益は1兆2023億円(前期比26%増)となった。事業売却益計上もあり大幅増益。
・リスクファクター ~景気や為替変動、同業他社との競争激化など
・アナリストの投資判断 ~「PS5」の懸念が軽減。株式相場全体を若干上回るパフォーマンスを想定
当研究所では今後の株価について、株式相場全体の値動きを若干上回るパフォーマンスを想定している。今期の会社計画は営業減益となったが、22/3期本決算発表で今期の「PS5」の販売見通しが明らかにされたため。デバイス調達にメドが立ったベースでの台数公表で懸念が軽減されたものと考える。イメージセンサーのシェア回復がみえてきたこと、生産能力拡大などもポジティブな要素と考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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