【日経QUICKニュース(NQN)】イエレン米財務長官は7日、米上院財政委員会で米国経済について「困難に直面している」との認識を示した。要因には「許容できない」水準のインフレ、サプライチェーン(供給網)の混乱、原油や食料の供給障害を挙げた。労働市場の強さを損なわずにインフレ圧力を弱めるためには、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策を補完するのに適切な財政政策が必要だと言及した。
米ロイター通信などによると、議員らの質問に対しイエレン氏は「インフレは高い状態が続くと想定している」と述べた。バイデン米政権は予算案で今年のインフレ率予想を引き上げる可能性があるとも話したという。