【日経QUICKニュース(NQN)】武田薬品工業(4502)は9日、開発しているデング熱ワクチンの安全性と有効性を確かめるための第3相臨床試験(治験)で、デングウイルス感染症による入院の84%、デング熱発症の61%を抑制し、重要な安全性リスクも特定されなかったと発表した。4年半にわたる調査により、ワクチン2回接種時の予防効果に対する結論が得られたという。
デング熱は蚊を媒介して広がる感染症。今回の試験はデング熱の流行地域であるブラジルやコロンビアなどのラテンアメリカ地域やフィリピンやタイなどのアジア地域で実施した。このデング熱ワクチンは現在、欧州やデング熱の流行国での承認をめざし規制当局にて審査中という。