【日経QUICKニュース(NQN)】著名投資家レイ・ダリオ氏が率いるヘッジファンド、米ブリッジウォーター・アソシエーツが大量の欧州株の空売りポジションについて、その大半を既に解消した可能性がある。ロイター通信が17日(日本時間18日)、データ会社ブレークアウト・ポイントの情報を引用する形で報じた。
報道によると、ブリッジウォーターは7月時点で50以上の欧州株の銘柄に総額100億ユーロの空売りポジションを構築していた。現在は、スペイン銀行大手サンタンデールとオランダの金融機関INGグループの2銘柄が残るのみで、総額は4億7500万ユーロになっているという。
欧州の開示規則では一定規模の空売りをすると開示義務があるとされる。規模の小さい空売りポジションは開示されないため、ブリッジウォーターによる欧州株の空売り規模はブレークアウトが示すものより大きい可能性もある。