【日経QUICKニュース(NQN)】米消費者物価指数(CPI)発表直後の大荒れは必然かもしれない。13日の8月の米CPI発表直後である同日の米ニューヨークダウ工業株30種平均と14日の日経平均株価はともに急落した。インフレが落ち着く兆しがみえず、米連邦準備理事会(FRB)が大幅利上げを続けるとの見方が強まったからだ。今年に入り、米CPI発表直後の日米の株価が大きく動くのは恒例となっている。
今年の米CPI発表後の動きをみると日経平均の前日比騰落率の絶対値の平均は1.93%で、ニューヨークダウの1.35%より大きくなっている。為替レートの変動などの影響からも動きが増幅され、米国の物価に一喜一憂する度合いは米国株より日本株の方が大きいともいえる。米CPI発表後の相場の大変動は来月以降も続きそうだ。