【日経QUICKニュース(NQN)】イオン(8267)の株価が続落している。朝高後、前日比82円50銭(3.0%)安の2670円50銭まで下落した。5日発表した2022年3~8月期の連結決算は、純利益が前年同期比3.9倍の180億円だった。株価が年初来高値(2832円50銭)付近にあったため、「決算内容が想定内」との見方から利益確定売りが出ているようだ。
売上高にあたる営業収益は前年同期比3%増の4兆4871億円、営業利益は同23%増の958億円だった。今期から「収益認識に関する会計基準」を適用している。主力の総合スーパー(GMS)事業で、衣料品の在庫回転率を高めたり、原価率の低減をしたりするなどして荒利率が改善した。ヘルス&ウエルネス事業では、新型コロナウイルスの再拡大で風邪薬や解熱剤などの販売が伸びた。
岡三証券の小川佳紀投資情報部長は「朝方高く始まっていたので業績が嫌気されたわけではない。足元の株価が決算期待で上昇していた分、利益確定売りに押されている」とみていた。決算発表前日の4日に4.2%上昇した。