【NQNニューヨーク=戸部実華】11日の米株式市場で交流サイトのメタプラットフォームズ(META)の株価が反落し、一時は前日比5.1%安の126.99ドルを付けた。アトランティック・エクイティーズが投資判断を「買い」から「中立」に引き下げ、嫌気した売りが広がった。
担当アナリストはマクロ経済環境の悪化で「メタの成長は厳しさを増している」と指摘した。企業がデジタル広告の出稿を減らすなか、広告獲得を巡る競争が激しくなっている。会社が取り組むコスト削減効果を上回る逆風が吹く可能性があり「業績の下振れリスクが続く」とみる。
中国の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」との競争も「潜在的な脅威だ」と指摘した。メタが注力しているTikTokに類似した動画配信サービス「リール」の収益化は株価を下支えするが、今後も市場シェアの縮小懸念がつきまとうという。