【日経QUICKニュース(NQN)】11日の米株式市場で米アーク・インベストメント・マネジメントが運用する旗艦の上場投資信託(ETF)「アーク・イノベーション(ARKK)」が3日続落し、前日比1.8%安の35.65で終えた。一時は34.62ドルを付け、2020年3月下旬以来およそ2年7カ月ぶりの安値を付けた。前年末と比べて62%下落した。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが続くとの警戒感から同ETFの投資先であるハイテク株に売りがかさんでいる。
※アーク・イノベーションの推移
11日時点では米電気自動車のテスラ(TSLA)やズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)、動画配信機器のロク(ROKU)が組み入れ上位となっている。テスラは今年に入り39%下落した。
米金利先物市場では、FRBが次回11月の会合で4会合連続の0.75%の利上げを実施する確率が高まっている。12月以降も利上げを継続し、今回の利上げ局面における政策金利の到達点(ターミナルレート)が5%を超えるのを織り込む確率も上昇している。