QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2022/10/25)
・中計ROE目標のハードルは尚も高い
連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。ドル高、ガソリン販売量予想引き上げ、国内既存店売上高回復を主因に内外コンビニ中心に増額した。時系列では、昨年取得したSpeedwayとのシナジー創出にドル高効果も加わる海外コンビニを牽引役に成長が続く見通し。25/2期には海外コンビニ営業利益構成比が56%に高まるため、為替・原油の相場変動や脱ガソリン車の動きによる影響を受けやすくなる。EBITDAは来期1兆円を突破し、中計目標(26/2期1兆円以上)を2年前倒しで達成見込みだが、ROE目標(同10%以上)のハードルは尚も高い。
・海外はシナジー創出に加え、FF強化、コスト構造改革による利益成長余地も
海外はSpeedwayの品揃え変更などによるシナジー創出に加え、FF強化に向けた協力体制拡大、今期始動したコスト構造改革による利益成長余地も大きい。
・事業構成や資産配分の見直しに引き続き注目
会社側が進める事業構成や資産配分の見直しに引き続き注目している。海外成長やそごう・西武など重点構造改革分野売却などによる資本回収を成長投資、株主還元充実に充てる具体策について、会社側は「しかるべきタイミング」(売却契約締結後と推測)で示すとコメント。
・リスクファクター ~為替・原油相場の変動リスクなど
・アナリストの投資判断 ~重点構造改革分野の戦略的見直しの公表などが株価上昇の起爆剤に
来期PER16倍(当研究所予想)と割安感が強い。そごう・西武など重点構造改革分野の戦略的見直し、資産配分見直しの具体策の公表に加え、海外コスト構造改革の進捗が株価上昇の起爆剤として期待される。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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