【NQNニューヨーク=川上純平】(META)7日の米株式市場で交流サイトのメタプラットフォームズが続伸し、一時は前週末比6.7%高の96.88ドルを付けた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい関係者の話として、メタが大規模な人員削減を計画していると報じた。成長期待が薄れるなか、費用削減が進むとの見方から買いが向かった。
同報道によれば、数千人の従業員に影響が出るという。メタは2022年7~9月期の決算資料によると、9月末時点で約8万7000人の従業員を抱え、前年同期比で28%増えていた。
メタは7~9月期に2四半期連続の減収となった。景気減速を受けて企業が広告出稿を絞ったのが響いた。売上高が伸び悩むなかでも、仮想空間「メタバース」への積極投資を続けている。市場ではメタのこうした姿勢が収益を一段と圧迫するとの警戒感につながり、費用削減を求める声が出ていた。