【日経QUICKニュース(NQN)】創薬ベンチャーのカルナバイオ(4572)株が売り気配となっている。気配値を制限値幅の下限(ストップ安水準)となる前営業日比150円(16.1%)安の782円まで切り下げた。午後も売りが集中している。第三者割り当てによる行使価額修正条項付きの新株予約権を発行すると22日に発表した。潜在株式数は、発行済み株式数の24.78%に相当する338万6500株で、新株予約権の行使による将来的な株式の需給悪化や1株利益の希薄化を懸念した売りに押されている。
割当先は米証券会社のキャンター・フィッツジェラルドで、資金調達額は約27億円(手取り概算額)。調達した資金は、免疫疾患やアレルギー疾患の治療薬の開発、血液がん治療薬の開発費用に充てるという。