QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2022/11/25)
・「一人1台」への普及を視野に「Switch」のライフサイクル長期化を予想
「Switch」収束懸念は根強いが、企業価値研究所は「一人1台」への普及を視野にライフサイクル長期化を予想。今期は『スプラトゥーン3』でキッズ層を取り込むほか、『Switch Sports』、『マリオ』映画公開(来春)、米テーマパーク開業(来年初)をテコに25/3期にかけてライト層開拓が進む見通し。「Joy-Con」機能活用による新たなゲーム体験提案も更なるユーザー掘り起こしに。ソフト販売は携帯型・据置型統合による開発リソース集中や定番作への安定的需要、他社によるソフト開発加速が下支えに。来期は累計2800万本に迫る『ゼルダの伝説BotW』の続編発売に加え、映画公開に合わせた『マリオ』新作や定番新作の投入期待も。将来的には次世代機移行局面で2.9億件超のユーザー基盤構築が効力を発揮する見込み。
・デジタル化、円安もあり営業利益6000億円台継続へ
連結営業利益の当研究所予想は業績表の通り。「Switch」長寿命化にデジタル化、円安の恩恵も加わり(足元は当研究所想定よりドル安)、6000億円台の高水準が続く見通し。前回比では25/3期にかけ円安が増額要因となる一方、「Switch Online」会員数増加ペースが緩やかな点や原価率の高い有機ELモデルへの需要集中が減額要因に(今期はハード販売台数引き下げ影響も)。
・リスクファクター ~ライト層離脱、円高など
・アナリストの投資判断 ~『マリオ』映画、『ゼルダ』新作への期待が株価水準訂正を後押しへ
依然、割安感が強いなか、年末商戦における『ポケモン』新作、『スプラトゥーン3』、『Switch Sports』の動向に加え、来春にかけて『マリオ』映画、『ゼルダ』新作に対する期待が株価の水準訂正を後押しする展開を予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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