QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2022/12/02)
・今期下期・来期は「ELDEN RING」の反動あるが、三大IP展開強化や大型新作投入加速で吸収へ
連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。今期2Q実績や為替想定変更(足元は想定より大幅なドル安)、今期会社計画大幅増額などを鑑み前回から引き上げた。今期下期・来期は家庭用ゲーム大ヒット作「ELDEN RING」の反動が不可避だが、「ドラゴンボール」「ガンダム」「ワンピース」という三大IPの展開強化や家庭用ゲーム大型新作の投入加速、円安の恩恵などで吸収可能と判断。世界的IP人気による関連グッズ需要の高まりをテコに連結営業利益の成長が続くとの見方を変えていない。
・映画・メタバースが「ガンダム」世界的飛躍の起爆剤に
三大IPの中でも25/3期に45周年を迎える自社IP「ガンダム」の躍進に期待。10月開始の新アニメで若い世代を含むファン層の広がりが見られるほか、「ガンプラ」人気が高まる北米、アジアでの更なるファン開拓につながる見通し。「Netflix」向け実写映画(公開時期未定)やファンとつながる新しい仕組み「ガンダムメタバース(仮想空間)」も、同IP世界的飛躍の起爆剤となろう。「ガンダムメタバース」では、今期中に限定試験運用を予定する「ガンプラコロニー」で、「ガンプラ」とデジタルゲームが融合する新たなエンタメ体験「ガンプラバトル」が実現可能に。
・リスクファクター ~日本発IPの人気下落など
・アナリストの投資判断 ~株価調整で割安感、「ガンダムメタバース」続報などに注目
株価調整により今・来期PER(当研究所予想)はともに19倍と、当研究所が評価基準とする23倍と比べ割安感が出てきた。「ガンダムメタバース」や実写版「ガンダム」映画の続報、「ELDEN RING」新展開などに要注目だ。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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