【NQNニューヨーク=古江敦子、戸部実華、川上純平】
■ウエスタンデジタルが10%安 ゴールドマンが投資判断「売り」に引き下げ
(コード@WDC/U)15日の米株式市場で半導体メモリーのウエスタンデジタル(WD)が続落し、前日比10.1%安の32.21ドルで通常取引を終えた。ゴールドマン・サックスが15日付で投資判断を「中立」から「売り」に、目標株価を43ドルから31ドルに引き下げた。景気減速でメモリー市況の悪化が続き、業績の重荷になるとみる。
担当アナリストは目先はNAND型フラッシュメモリーの需給不均衡と平均販売価格の大幅な下落を見込み、2023年を通じてWDの収益が圧迫されるとみる。財務状況の悪化に伴い、営業活動が抑制され「競争力が低下するリスクにつながる」とも指摘した。最終需要の弱含みや在庫調整などを踏まえ、22~24年の売上高や特別項目を除く1株損益の予想を引き下げた。
一方、同業のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)の投資判断は「買い」、目標株価は62ドルで据え置いた。業界全体の市況悪化は逆風ながらも、相対的にみてDRAMの底堅さが収益を支えるとみる。
■ネットフリックス9%安 広告付きプランが出足低調と伝わる
(コード@NFLX/U)15日の米株式市場で動画配信のネットフリックスが大幅に続落し、前日比8.6%安の290.41ドルで通常取引を終えた。11月に始めた広告付き低価格プランの出足が低調だと一部メディアが15日に伝えた。同プランが業績を押し上げるとの期待が薄れ、売りが膨らんだ。
米メディア「ディジデイ」によると、ネットフリックスが配信する広告付き動画の視聴数が、広告主に約束した水準を下回っている。広告主によっては、ネットフリックスが当初に見込んでいた視聴者の8割ほどにしか広告が届いていないようだ。広告主はネットフリックスに支払った広告料の一部を返すよう要求したという。
ネットフリックスの株価は広告付きプランが契約者の増加につながるとの期待を背景に10月から戻り歩調にあった。13日には4月以来の高値に上昇していたため、報道が利益確定売りのきっかけになった面もある。
■ワーナー・ブラザーズが反落 構造改革費用が増加
(米東部時間11時45分、コード@WBD/U)15日の米株式市場でメディアのワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)が反落し、一時は前日比6.1%安の10.31ドルを付けた。現在進めている構造改革の費用が想定よりも膨らむ見通しだと14日に分かり、費用増が業績の重荷になるとの見方から売りが出ている。
WBDが米証券取引委員会(SEC)に提出した資料で明らかになった。構造改革費用を従来見込んでいた32億~43億ドルから41~53億ドルに上方修正した。コンテンツ関連の損失などが想定を上回るという。
WBDは米通信大手AT&Tから分離したメディア事業「ワーナーメディア」と同業のディスカバリーが合併して4月に設立された。合併以降、構造改革によるコスト削減を進めてきた。
■ロブロックスが17%安 11月の収益指標が予想下回る
(米東部時間11時35分、コード@RBLX/U)15日の米株式市場でオンラインゲームを運営するロブロックスが大幅に反落し、一時は前日比16.8%安の27.58ドルをつけた。15日朝に発表した11月の実績で収益の先行指標である「ブッキングズ」が市場予想を下回り、成長鈍化を警戒する売りに押された。
ゲーム内のアイテム購入に使う通貨の購入額を含むブッキングズは11月に2億2200万~2億2500万ドルと、前年同月比5~7%増だった。米運用会社の予想平均である2億3700万ドルを下回った。伸び率は10月の1割強から減速した。ドル高に伴う為替差損が4~5%押し下げたという。
ロブロックスは様々なオンラインゲームを無料で提供しており、アイテムなどへの課金が主な収益源になる。1日当たりの平均利用者数は前年同月比で15%増の5670万人。10月の5820万人からは減少した。