【NQNニューヨーク=川上純平、古江敦子、三輪恭久】
■NIOが8%安 10~12月期の出荷台数見通しを下方修正
27日の米株式市場で中国の電気自動車(EV)の蔚来集団(NIO)が3日続落し、前営業日の23日に比べ8.3%安の10.06ドルで通常取引を終えた。27日に2022年10~12月期の出荷台数見通しを引き下げたのを受け、嫌気する売りが広がった。
NIOは出荷台数見通しを3万8500~3万9500台と、従来予想(4万3000~4万8000台)から下方修正した。中国で新型コロナウイルスの感染が拡大し、供給網の制約で出荷と生産が滞ったという。四半期ごとの納入台数は増加基調を維持しているものの、目先の販売下振れが業績の重荷になると懸念された。
■ウィンなどカジノ株が上昇 中国のコロナ規制緩和を好感
27日の米株式市場でカジノ株が買われ、ウィン・リゾーツ(WYNN)は前営業日の23日に比べ4.5%高の84.33ドルで通常取引を終えた。ラスベガス・サンズ(LVS)は4.2%高、メルコリゾーツ&エンターテインメント(MLCO)は8.1%高で終えた。中国政府が26日、新型コロナウイルス規制の追加緩和策として、中国人の旅行を段階的に再開させる方針を明らかにした。マカオへの中国人旅行者が増え、カジノ事業の収益が持ち直すとみる買いが入った。
中国人の海外旅行について現在は団体旅行を禁止し、個人の旅行も一部制限している。だが、来年1月8日以降はコロナの状況などに応じて「秩序をもって回復させる」という。中国人がマカオにも旅行しやすくなるとの期待が高まった。マカオ政府は中国の団体観光客の入境を11月から許可している。
■テスラが一時9%安、上海工場の減産長期化観測で
27日の米株式市場で電気自動車(EV)のテスラ(TSLA)が7日続落し、一時は前営業日比9.4%安の111.60ドルを付けた。中国・上海工場での減産を2023年1月も続ける計画だとロイター通信が27日に報じた。新型コロナウイルスの感染拡大で生産や販売への悪影響が一段と強まっているとの見方から、売りが膨らんだ。
報道によると、テスラは1月3~19日に上海の工場を稼働させ、20~31日に旧正月(春節)の休みを取る。春節期間にあわせ長めの休みを取るのが通常通りかどうかは明らかではないという。前週末にも上海工場の稼働を24日から1月1日まで止めるとの報道があった後で、不透明感が意識されている。
27日には中国EVの蔚来集団(NIO)が22年10~12月期の出荷見通しを引き下げた。中国のコロナ感染拡大で生じた供給制約から生産と出荷に影響が出ているといい、テスラ株に連想売りが出た面もある。
■サウスウエスト航空が6%安、寒波による大幅減便を嫌気
27日の米株式市場で空運のサウスウエスト航空(LUV)が大幅に下落し、一時は前営業日の23日に比べ6.3%安の33.81ドルを付けた。米国を襲った記録的な寒波による運航停止などの悪影響が同業に比べ大きく、業績の下振れ懸念が強まったことから売りが出た。
寒波は米国で旅行需要が高まるクリスマス前後の時期を直撃し、多くのフライトが運航停止となった。米ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、サウスウエストは26日に2800便以上の運航を停止した。主要航空会社の中で最も多いという。同社は26日、「今後数日間」はフライト数を予定の3分の1に減らす方針も示した。天候は回復しつつあるが、減便が業績の重荷になるとの見方が広がった。
米運輸省は26日、ツイッター上で「サウスウエストの(フライトの)受け入れがたいキャンセル率と遅延率を懸念している」との声明文を公表した。運航の管理能力を調査する方針といい、会社の経営判断に対する疑念も株売りを誘った。