【NQNニューヨーク=川内資子、三輪恭久】
■アマゾンが5%高、カウエンが「買い」の投資判断
11日の米株式市場でネット通販大手のアマゾン・ドット・コム(AMZN)が大幅に4日続伸し、一時は前日比5.2%高の94.50ドルを付けた。カウエンが11日、投資判断を「買い」で維持した。目標株価は160ドルから140ドルに引き下げたが、前日終値を56%上回る。株価は昨年に5割下げており、買い直しを誘った。
アナリストは「クラウドサービス『AWS』を中心に景気悪化の悪影響が出る」と分析した。2023~28年12月期通期の売上高やEBITDA(利払い前・税引き前・償却前損益)の予想を下方修正し、目標株価を引き下げた。23年12月期の売上高予想は56億ドルを見込む。市場予想は約56億1800万ドル。
一方、最近実施した広告主に対する年次調査結果は「アマゾンにとって前向きだった」と指摘した。広告主の回答によると、アマゾンの広告市場でのシェアは3年連続で拡大が見込まれている。同社の広告収入は22年12月期に前の期比22%増の380億ドルとなり、27年12月期には754億ドルに達すると予想した。
■テスラが一時6%高 テキサス工場を拡張、インドネシア生産も
11日の米株式市場で電気自動車のテスラ(TSLA)が反発し、一時は前日比6.0%高の125.95ドルを付けた。テキサス州オースティンにある「ギガファクトリー」を拡張する計画を同州当局に10日までに提出したことが明らかになった。投資総額は7億7570万ドルとしている。インドネシアの工場新設に関する報道もあり、規模拡大に向けた動きを好感した買いが入った。
テキサスのギガファクトリーでは、小型多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」を生産しているほか、ピックアップ車「サイバートラック」の生産を計画している。3月1日には同工場で開く投資家向けイベントのライブ配信をする予定で、設備投資計画が目玉になるとの見方が浮上している。
米ブルームバーグ通信は「テスラはインドネシアでの工場設立の暫定合意が近づいている」と11日に報じた。実現すればアジアでは中国・上海に続く2拠点目となる。このほか、ゴールドマン・サックスが11日に最も買いを推奨する「トップピック」にテスラを取り上げたのも買いを誘った。
■インテュイティブサージカル大幅安、売上高速報が市場予想下回る
11日の米株式市場で手術機器のインテュイティブサージカル(ISRG)株が大幅反落し、一時は前日比6.2%安の254.56ドルを付けた。11日朝に発表した2022年10~12月期の売上高速報値が市場予想を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大による影響を指摘し、収益回復には時間がかかるとの見方から売りが優勢となった。
10~12月期の売上高は前年同期比7%増の約16億6000万ドルと市場予想(16億9000万ドル)に届かなかった。主力の手術支援ロボット「ダビンチ・サージカル・システム」を使った手術件数は18%増えた。年後半に中国でコロナの感染が再拡大し現地の手術件数が伸び悩んだという。23年12月期通期の手術件数見通しは前期比12~16%増と伸び悩む。