【NQNニューヨーク=横内理恵、戸部実華】
■自動運転のモービルアイ大幅高、ドイツ銀が投資判断「買い」
18日の米株式市場で自動運転向け半導体のモービルアイ・グローバル(MBLY)が3営業日ぶりに反発し、一時は前日比10.5%高の34.85ドルを付けた。ドイツ銀行が17日付リポートで投資判断を「買い」、目標株価を48ドルで調査を開始した。自動運転関連の市場拡大を追い風に成長が見込めるといい、好感した買いが広がった。
担当アナリストは「モービルアイの技術は急成長する自動運転関連の市場で大きなシェアを勝ち取れる」と評価。自動車メーカーが自動運転技術を導入するなか、今後は「売上高と利益の伸びが加速し始める」と分析した。先進運転支援システム(ADAS)製品の契約も好調で、将来の新製品に対する顧客の反応も良好という。
モービルアイは運転支援のための画像処理半導体やソフトウエアを手がけ、50社あまりの自動車・部品メーカーと協業している。2017年に半導体大手のインテルが買収し非上場となったが、インテル傘下のまま22年10月に再上場した。
■モデルナが9%高 RSウイルスワクチンで良好な治験結果
18日の米株式市場でバイオ製薬のモデルナ(MRNA)が大幅に反発し、一時は前日比8.8%高の207.51ドルを付けた。開発中のRSウイルス感染症に対するワクチンの第3相の臨床試験(治験)で良好な結果が出たと17日に発表した。製品化され、収益が拡大するとの期待から買いが広がった。
同ワクチンはモデルナの新型コロナウイルスのワクチンと同様にメッセンジャーRNA(mRNA)技術を使用。治験は60歳以上の約3万7000人を対象に実施した。せきや発熱など少なくとも2つの症状発症を抑える有効性が83.7%だった。2023年前半に規制当局に承認を申請する方針という。呼吸器疾患を引き起こすRSウイルスは、米国では昨秋から新型コロナウイルスやインフルエンザと同時に流行し、乳幼児や高齢者は重症化しやすい。
発表を受け、ニーダムは「23年末ごろに米国で承認が得られる可能性がある」と分析。競合他社も参入が見込まれているものの、競争力の高さから「モデルナはRSウイルスワクチン市場で大きなシェアを獲得する可能性がある」と指摘した。
■銀行のPNCが8%安、貸倒引当金増額が利益を圧迫
18日午前の米株式市場で地域銀行のPNCファイナンシャル・サービシズ・グループ(PNC)が大幅下落し、一時は前日比7.6%安の149.59ドルを付けた。18日朝に発表した2022年10~12月期決算で1株利益が市場予想に届かなかった。併せて公表した業績見通しも慎重で、経営環境の厳しさが意識された。
10~12月期の特別項目を除く1株利益は3.49ドルと、QUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(3.95ドル)を下回った。総収入は前年同期比12%増の57億6300万ドルと市場予想(57億ドル程度)を小幅に上回った。金利上昇や貸し出し増で純金利収入が29%増えた。一方、景気が弱含むのを見越して貸倒引当金を4億800万ドル積み増したことが利益を圧迫した。純利益は15%増の14億700万ドルだった。
23年12月期の総収入は6~8%増を見込み、市場予想(10%増)に届かない。1~3月期の総収入は10~12月期比で3%減を見込み、市場予想(1%増)を下回る。