【NQNニューヨーク=川内資子、川上純平】
■ノルウェージャン・クルーズが一時7%安、赤字予想を嫌気
19日の米株式市場でクルーズ船のノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)が大幅に続落し、一時は前日比7.4%安の14.38ドルを付けた。19日に米証券取引委員会(SEC)に提出した報告書で、2022年10~12月期と23年1~3月期の最終損益が赤字になるとの見通しを示した。今年に入りクルーズ需要の回復期待から株価は前日までに27%高と大きく上げた反動もあり、失望売りが膨らんだ。
22年末時点での23年の予約件数は62%と従来見通しとほぼ同水準で、価格は新型コロナウイルス前の19年の同時期より高かった。ただ「事業環境の強い不透明感が続き、外部要因が長期と短期の事業に与える影響が読みにくい」とし、赤字を予想した。
市場は22年10~12月期と23年1~3月期の赤字を予想していた。だが、予約状況が比較的好調ななか赤字予想を示したことで赤字が長引くとの警戒感を誘った。
■P&Gが朝安後下げ渋る、悪材料出尽くしの買いで
19日の米株式市場で日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G、PG)が朝安後、下げ渋っている。19日朝に2022年10~12月期決算と同時に発表した23年6月期通期の見通しがさえず、一時は1.9%安の142.74ドルを付けた。ただ、株価は今年に入って水準を切り下げ、18日には昨年11月下旬以来の安値を付けていた。決算で悪材料が出尽くしたとの見方もあり、売り一巡後は小幅高に転じる場面もあった。
10~12月期の売上高は前年同期比1%減の207億7300万ドルと、QUICK・ファクトセットが集計した市場予想(207億3000万ドル)とほぼ同じだった。洗剤など「ファブリック&ホームケア」部門を中心に販売数量は6%減少したものの、値上げで補った。1株利益は1.59ドルと市場予想に一致した。
同時に発表した通期の売上高が前期比1%減~横ばいになる見込み。従来予想(1~3%減)を上方修正したが、市場予想の0.2%増を下回った。経営陣は決算説明会で、米国などの景気減速や高インフレを念頭に「我々が直面している経済や消費の逆風を免れることはない」と慎重な見方を示した。
■チャールズ・シュワブが7%安 バンカメが投資判断を2段階下げ
19日の米株式市場でネット証券のチャールズ・シュワブ(SCHW)が大幅に続落し、一時は前日比7.3%安の75.47ドルを付けた。バンク・オブ・アメリカが19日、投資判断を「買い」から「売り」に2段階引き下げ、目標株価は92ドルから75ドルと前日終値より8%低い水準に下方修正した。金利が上昇するなか、顧客が銀行預金などに資金を振り向けると指摘し、業績悪化への懸念を誘った。
担当アナリストは、金利上昇時に手数料収入が増えやすい収益構造となるチャールズ・シュワブの2022年12月期通期は米株相場が大きく下げるなか、同業他社に比べて堅調さを保ったと指摘した。ただ「23年は顧客が高金利のMMF(マネー・マーケット・ファンド)などへ資金を移す動きが加速し、収益が伸び悩む」と予想した。米利上げ休止により短期金利の上昇の恩恵を受けにくくなるとも指摘した。23年12月期通期の1株利益見通しを4.60ドルから4.28ドルに下げた。