【NQNニューヨーク=横内理恵】24日の米株市場で値動きが目立った銘柄は以下の通り。△は上昇、▲は下落。
◎通信のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ) △2.0%
24日朝に発表した2022年10~12月期決算は市場予想並みだったが、成長の指針とされる携帯通信事業の契約者数が市場予想を上回ったことは好感された。23年12月期通期の1株利益見通しが市場予想に届かず、売られる場面もあった。
◎ネット検索のアルファベット(GOOGL) ▲2.1%
米司法省が24日に、傘下のグーグルのネット広告事業が反トラスト法(独占禁止法)に抵触しているとして、同事業の一部分離を求めて提訴した。ネット広告枠を売買するブローカー業務などが対象とみられる。
◎工業製品・事務用品のスリーエム(3M)(MMM) ▲6.2%
24日朝に発表した22年10~12月期決算で特別項目を除く1株利益が市場予想を下回った。消費者関連製品の販売減速や中国での新型コロナウイルスの感染拡大が逆風だった。23年12月期通期の見通しが市場予想に届かず「23年もマクロ環境の厳しさが続く」と指摘したことも売りを誘った。
◎鉄道のユニオン・パシフィック(UNP) ▲3.3%
24日朝に発表した22年10~12月期決算で売上高や1株利益が市場予想に届かなかった。人手不足や12月下旬の北米の寒波が影響した。23年12月期通期の積載貨物量の見通しが弱かったのも嫌気された。
◎在宅用フィットネスのペロトン・インタラクティブ(PTON) ▲5.1%
ベアードが投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。マクロ環境の悪化に加え、スポーツジムに戻る人が増え、機器需要に逆風が強まっていることが業績改善を阻むと指摘した。
◎カナダの自動車部品のマグナ・インターナショナル(MGA) ▲7.2%
24日に22年12月期通期のEBIT(利払い前・税引き前利益)ベースの売上高利益率が4.3%と11月に示した見通し(4.8~5.0%)を下回ったと明らかにした。売上高の速報値は会社予想の範囲内だったが人件費を含むコスト増が響いた。