【NQNニューヨーク=横内理恵】電気自動車(EV)のテスラが25日夕に発表した2022年10~12月期決算は純利益が前年同期比59%増の36億8700万ドルと、四半期ベースで過去最高だった。一方、売上高は市場予想を下回った。発表を受け、米株式市場の時間外取引で株価はもみ合っている。
売上高は37%増の243億1800万ドルとこれも四半期では過去最高だったが、QUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(246億7000万ドル)を下回った。世界の出荷台数は31%増の40万5278台だった。車種別では主力セダン「モデル3」と多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」の合計が31%増、高級セダン「モデルS」と高級SUV「モデルX」の合計が46%増えた。22年12月期通期の出荷台数は前期比40%増の131万3851台だった。
自動車事業の売上高総利益率は25.9%と前年同期(30.6%)から低下した。販売価格の引き下げに加え、インフレによるコスト増が響いた。特別項目を除く1株利益は1.19ドルと市場予想(1.13ドル)は上回った。
決算発表を受け、25日夕の時間外取引で株価はもみ合っている。通常取引を前日比0.4%高の144.43ドルで終えた後、終値近辺で推移している。