【NQNニューヨーク=川上純平、戸部実華】
■マクドナルド続落、コスト高で1株利益が市場予想下回る
1月31日の米株式市場で外食のマクドナルド(MCD)が3日続落し、一時は前日比2.8%安の263.25ドルを付けた。31日に発表した2022年10~12月期決算で売上高や1株利益は市場予想を上回った。ただ、目先はインフレによるコスト高が利益を圧迫するとの懸念から売りが優勢になった。
売上高は前年同期比1%減の59億2650万ドルだった。ドル高が響き減収となったが、QUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(57億2000万ドル)は上回った。値上げ効果や客足の伸びを背景に、既存店売上高は世界で12.6%増と市場予想(8.2%)以上に増えた。コスト削減に努め、純利益は16%増の19億340万ドル、1株利益は2.59ドルと市場予想(2.45ドル)を上回った。
ただ、10~12月期の売上高営業利益率は43.6%と市場予想(45.5%)に届かなかったうえ、23年12月期の見通しも45%程度と市場予想(46.3%)を下回る。クリス・ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は決算説明会で「インフレによる利益圧迫が続く」と述べた。「米国は緩やかな景気後退、欧州は米国よりやや深く長い景気後退を見込んでいる」とも話し、集客に影響しないように値上げする考えも示した。
■キャタピラー一時6%安、原材料高響き1株利益が市場予想に届かず
1月31日の米株式市場で建機のキャタピラー(CAT)が大幅に続落し、一時は前日比5.8%安の246.41ドルを付けた。朝方発表した2022年10~12月期決算で1株利益が市場予想に届かず、嫌気した売りが出た。原材料費などコスト増が利益を圧迫した。
10~12月期の純利益は前年同期比31%減の14億5400万ドルとなった。原材料高に伴う製造コストの増加やのれん代減損費用、リストラ費用などが響いた。売上高営業利益率は10.1%と前年同期(11.7%)から低下した。特別項目を除く1株利益は3.86ドルと、QUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(4.02ドル)を下回った。
売上高は20%増の165億9700万ドルと市場予想(158億2000万ドル)を上回った。値上げ効果に加え、ディーラーの在庫積み増しなどで販売数量も増えた。部門別の売上高は建機が19%増、鉱山機械が26%増だった。地域別では北米と中南米が大きく伸びた。
ジム・アンプレビー最高経営責任者(CEO)は決算説明会で「世界のマクロ経済環境を引き続き注視するが、全体的な需要は健全さを維持している。23年は22年と比べ収益の伸びを見込む」と説明した。値上げや良好な販売基調が業績を支えるという。
■GMが9%高、供給問題改善し売上高が予想上回る
31日の米株式市場で自動車のゼネラル・モーターズ(GM)が大幅に反発し、一時は前日比9.5%高の39.73ドルを付けた。取引開始前に発表した2022年10~12月期決算は売上高と1株利益が市場予想を上回った。23年12月期通期の見通しも堅調で、好感した買いが集まった。
10~12月期の売上高は前年同期比28%増の431億800万ドルと、QUICK・ファクトセットが集計した市場予想(399億6000万ドル)を上回った。拡販を妨げていた半導体など部品供給の問題が改善し、世界販売台数は155万1000台と5%増えた。特別項目を除く1株利益も2.12ドルと市場予想(1.69ドル)を超えた。
同時に、23年12月期通期の特別項目を除く1株利益が6.00~7.00ドルになるとの見通しを示した。下限でも市場予想(5.57ドル)を上回る。経営陣は決算説明会で「23年もGMにとって好調な年になる」と先行きに自信を示した。