【NQNニューヨーク=川上純平】1日の米株市場で値動きが目立った銘柄は以下の通り。△は上昇、▲は下落。
◎在宅用フィットネス機器のペロトン・インタラクティブ(PTON) △26.5%
1日に発表した2022年10~12月期決算は売上高が市場予想を上回った。フィットネス機器の売り上げは落ち込んだものの、レッスン受講などサブスクリプション(継続課金型)収入が伸びた。23年1~3月期の売上高見通しも市場予想以上で、業績改善への期待が高まった。
◎半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD) △12.6%
31日夕に発表した22年10~12月期決算は売上高と1株利益が市場予想を上回った。データセンター向けの需要が好調だった。同時に示した23年1~3月期の売上高見通しは市場予想に届かなかったが「同業最大手のインテルに比べれば良好で、AMDの市場シェア拡大を示唆している」とみなされ、アナリストの目標株価引き上げが相次いだ。
◎交流サイトのスナップ(SNAP) ▲10.3%
31日夕に発表した2022年10~12月期決算は1株損益の赤字幅が市場予想より大きかった。米景気減速で企業の広告出稿が冷え込んだ。今後の業績見通しは「経営環境が不透明」として明かさなかった。経営陣は「厳しい逆風に直面し続ける」と慎重な見方を示した。
◎ゲームソフトのエレクトロニック・アーツ(EA) ▲9.2%
31日夕、ゲームソフト「スターウォーズ」シリーズの最新作の発売を6週間延期し4月28日にすると発表した。発売遅れが響き、23年1~3月期の業績見通しが市場予想を下回った。景気の減速でゲーム販売が伸び悩むとの懸念も売りを誘った。
◎半導体メモリーのウエスタンデジタル(WDC) ▲1.4%
31日夕に発表した22年10~12月期決算が大幅な減収となった。23年1~3月期の売上高見通しは市場予想を下回り、業績停滞が続くと警戒された。フラッシュメモリーの値崩れが重荷となる。
◎マッチングアプリ運営のマッチグループ(MTCH) ▲5.0%
31日に発表した22年10~12月期決算は売上高が市場予想を下回った。欧州事業が伸び悩んだのが響いた。同時に示した23年1~3月期の業績見通しもさえず、嫌気された。