【NQNニューヨーク=川上純平】14日の米株市場で値動きが目立った銘柄は以下の通り。△は上昇、▲は下落。
◎電気自動車のテスラ(TSLA) △7.5%
14日に米国内で多目的スポーツ車(SUV)を値上げした。1月以降に販売が回復するなか、収益拡大に貢献するとの見方が広がった。著名投資家のジョージ・ソロス氏が率いるファンドがテスラ株を買い増していたことが前日にわかり、追随する買いも入った。
◎ビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズ(PLTR) △21.2%
13日夕に発表した22年10~12月期決算で売上高と1株利益が市場予想を上回った。ただ、1~3月期見通しの売上高や調整後営業利益は市場予想に届かず、複数のアナリストが目標株価を引き下げた。決算説明会で最高経営責任者(CEO)が「我々のソフトウエアを買ったり、我々(の会社)そのものを買ったりすることへの多くの関心がこれから出てくるだろう」と述べ、買収対象になる可能性が意識された。
◎半導体受託製造のグローバルファウンドリーズ(GFS) △8.4%
14日に発表した22年10~12月期決算は売上高と1株利益が市場予想を上回った。産業向けが大幅に伸び、主力の携帯端末向けの不振を補った。23年1~3月期の売上高見通しも市場予想以上だった。
◎動物向け医薬品のゾエティス(ZTS) △5.4%
14日に発表した22年10~12月期決算は売上高が市場予想を上回った。犬用の寄生虫駆除剤などの売れ行きが良かった。同時に示した23年12月期通期の売上高見通しも市場予想以上だった。
◎半導体設計ソフトのケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS) △7.2%
13日夕に発表した22年10~12月期決算は売上高と1株利益が市場予想を上回った。需要が好調に推移し、23年1~3月期の売上高見通しも市場予想以上だった。経営陣が「半導体設計が活発になる長期的なトレンドに引き続き自信を持っている」と強気の見方を示した。
◎太陽光発電のファースト・ソーラー(FSLR) ▲1.3%
エバコアISIが投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。金利上昇で住宅販売が減速し、太陽光発電システムの需要が低迷するとの警戒感が強いという。再生可能エネルギーの利用を促進する米国のインフレ抑制法への期待はほぼ株価に織り込まれたと指摘した。