【日経QUICKニュース(NQN)】百貨店株が高い。高島屋(8233)は前日比53円(2.7%)高の1983円まで上昇し、昨年来高値を付けた。株式併合などを考慮したベースで、2018年4月以来約5年ぶりの高値水準となる。15日に日本政府観光局(JNTO)が2月の訪日外国人客数を発表する。入国規制の緩和で客数の大幅回復が予想されるなか、関連銘柄の代表となる百貨店には先回り買いが旺盛となっているようだ。
三越伊勢丹(3099)やH2Oリテイ(8242)も高い。前日比3%強上昇しているJフロント(3086)は、SMBC日興証券が7日付のリポートで目標株価を従来の1400円から1500円に引き上げた。同証券の金森都シニアアナリストは「Jフロントのみならず百貨店各社は引き続き売り上げ回復中で、小売りセクター内での魅力が高い」との見方を示している。