【日経QUICKニュース(NQN)】岡三証券グループ(8609)は24日、向こう5年間の中期経営計画を発表した。株主還元について、PBR(株価純資産倍率)が1倍を超えるまで年間10億円以上の自社株買いを実施する方針を示した。新しく指標目標として、配当と合わせた総還元性向で50%以上を掲げる。
計画の最終年度となる2028年3月期に預かり資産10兆円(22年12月末は6.5兆円)、自己資本利益率(ROE)は8%以上を目指す。預かり資産残高に応じて手数料を受け取る「ストック型」収益を拡大させるほか、引き受けビジネスなど投資銀行業務の成長を図る。
あわせて、未定としていた23年3月期(今期)の期末配当計画を示した。今期末は普通配当1株10円に、創業100周年を記念した配当1株10円を加えて1株あたり20円(前期は15円)とする。