【日経QUICKニュース(NQN) 編集委員 永井洋一】経営不振のスイス金融大手クレディ・スイス・グループが発行した資本性有価証券AT1債が無価値となり、世界の銀行株に激震が走っている。24日はドイツ銀行など欧州銀行株が急落した。今回の米欧金融不安の深刻さは、銀行の自己資本への疑念を生んだ点にある。「AT1債ショック」が巨大銀行に与える打撃は大きい。
AT1債は国際的な資本規制「バーゼル3」で定められた「中核的自己資本(Tier1)」に組み入れられ、普通株に次ぐ銀行資本の要だ。銀行財務の中枢に不信が生じ、株式市場ではTier1に占めるAT1債の比率が大きい銀行が狙い撃ちされている。
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