【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇支払い遅らせることは可能か、米政府資金枯渇せまり財務省
米ワシントン・ポスト紙は23日、米政府資金の枯渇が迫る中で、財務省が支払いを遅らせることが可能か各政府機関に問い合わせたと報じた。資金が枯渇すると予想される日まで2週間を切り、バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長の交渉時間を確保することが狙いだとしている。債務上限問題の協議が続く中、大統領補佐官は財務諸表を精査するなど現金の確保に必死だと伝えた。
(https://www.washingtonpost.com/business/2023/05/23/debt-ceiling-later-payments/)
◇債務上限問題めぐるバイデン大統領、どう転んでも政治リスク
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は23日、連邦債務上限問題をめぐる共和党との協議に関しバイデン大統領に好ましい選択肢はなく、どういう結果になっても政治リスクに直面すると解説した。合意に至らずデフォルト(債務不履行)になると世界の金融市場がカオス化する恐れがあり、共和党に譲歩し合意しても民主党内で不満が高まる見通しだとしている。憲法修正第14条の発動など他の選択肢は過去に例がなく、不透明感が高いと伝えた。
(https://www.wsj.com/articles/biden-cant-win-in-debt-ceiling-fight-1cec710?mod=hp_lead_pos3)
◇未公開株投資会社、安値で保有企業株売却
英フィナンシャル・タイムズ紙は23日、未公開株投資会社が安値でポートフォリオに持つ会社を売却していると報じた。ポートフォリオ企業を新規株式公開(IPO)し数年かけて保有株を売却するが、株式市場の低迷で高い株価で売却できなくなったとしている。時価総額の回復が当面見込めないため、IPO価格を下回った株価での売却が増えたと伝えた。
(https://www.ft.com/content/449f4927-cd9d-4220-959e-0d8c2607aa23)
◇「地獄に堕ちろ」、石油大手株主総会に活動家が乱入
米CNBCは23日、石油大手シェルがロンドンで開いた年次株主総会に環境活動家グループが乱入し混乱したと報じた。「地獄に堕ちろ」などと書かれたプラカードを掲げた活動家の抗議で総会開始が1時間以上遅れたとしている。活動家は温室ガス削減を決めたパリ合意をコミットするよう訴えたと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2023/05/23/oil-giant-shell-braces-for-shareholder-revolt-over-climate-plans.html)
◇アップル、ブロードコムと米製半導体含む複数年契約
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は23日、アップルが米半導体大手ブロードコムとの複数年の半導体供給契約を拡大すると報じた。ブロードコムは第5世代(5G)無線周波数関連部品を供給するとしている。ブロードコムはコロラドを含む米国内で5G関連部品を製造、合計150億ドル(約2兆775億円)の売り上げになる見通しと伝えた。
(https://www.wsj.com/articles/apple-strikes-multibillion-dollar-supply-deal-with-broadcom-58c0c7e7?mod=hp_lead_pos1)
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