【日経QUICKニュース(NQN)】半導体設計のソシオネクスが続伸している。前週末比800円(4.0%)高の2万790円を付け、初めて節目の2万円を上回った。市場の成長期待が高い先端半導体向けに強みを持ち、業績の上振れ期待が根強いため海外投資家などの買いが入っている。足元で米ハイテク株が戻り歩調を強めていることも支えとなっている。
岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストはソシオネクスについて「工場を持たないファブレスで、先端半導体を使った『SoC(システム・オン・チップ)』設計を手掛ける日本の上場企業はほかに見当たらない」と指摘する。なかでも「データセンター向けや、電動化が進む自動車向けに注力している点でも投資家の評価が高い」と話す。
ソシオネクスは2024年3月期(今期)の連結営業利益が前期比4%増の225億円になると見込む。会社計画が保守的との見方が多く、上振れ期待の強さにつながっている。