QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2023/08/17)
・来期以降も好業績が続く見通し
企業価値研究所は24/3期予想について、1Qのパナソニック液晶ディスプレイの解散に伴う繰延税金資産の計上で純利益を3450億円→4500億円(前期比69%増)に引き上げたが、営業利益4200億円(同46%増)などは据え置いた。1Q実績で順調な進捗を確認したため。前期との比較では、インダストリー、その他/消去・調整を除き各セグメントで増益を見込んでいる。エナジーは米国IRA(インフレ抑制法)の補助金も追い風に。来期以降2桁増益が続く予想にも変更はない。
・当面注視すべきポイントはインダストリー
1Qは営業増益だったが、インダストリーは大幅減益だった。もともと下期の回復を想定していたため今回は予想を変更しなかったが、同セグメントの事業環境は当初の想定よりも厳しさを増している。今後の進捗を注意深く見ていく必要がある。
・24/3期1Qは営業42%増益
24/3期1Qの連結営業利益は904億円(前年同期比42%増)となった。
・リスクファクター ~為替、素材価格、カントリーリスクなど
・アナリストの投資判断 ~目先は上値の重い展開が続く可能性も
当研究所では今後のパフォーマンスについて、株式相場全体に準じた値動きを見込んでいる。今期から営業増益が続く見通しであり、中長期的には値上がりしていく公算が大きいと考えられるが、現在はIRA効果が注目され7月に年初来高値まで上昇した反動の調整局面にある。またインダストリーの悪化も懸念材料となっている模様。目先の調整およびインダストリーの底がみえてくるまでは上値の重い展開が続く可能性が考えられる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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