【日経QUICKニュース(NQN)編集委員 今 晶】国際金融・資本市場で投資家のリスク許容度が保たれている。引き締め下の米国では景気の底堅さと軟着陸(ソフトランディング)への期待が根強いうえ、不安定な中国経済は懸念が増幅していく事態にもなっていない。そんな熱しすぎず冷めすぎずの「適温」環境を映す象徴の一つが、中国と経済的な関係の深いオーストラリアドル(豪ドル)に対して調達通貨である円を売る動きだ。
15日の東京外国為替市場で豪ドルの対円相場は1豪ドル=95円ちょうどを超えて8月初め以来の高値をつけた。中国人民銀行(中央銀行)は15日付で、市中銀行から強制的に預かる資金の比率を示す預金...
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