楽天投信投資顧問が10月27日、運用コストが業界最安水準に並ぶインデックス型(指数連動型)の投資信託2本を新規設定する。同社が6日に提出した有価証券届出書によると、新たに設定するのは「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド<愛称:楽天・オールカントリー>」と「楽天・S&P500インデックス・ファンド<愛称:楽天・S&P500>」。2本とも楽天証券で販売する。
「楽天・オールカントリー」は、日本を含む先進国および新興国の株式を対象として算出する「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース)」との連動を目指す。信託報酬は年0.05775%(税込み)。同指数に連動するファンドでは、国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)で最安水準に並ぶ(図表参照)。
米S&P500種株価指数(円換算ベース)との連動を目指す「楽天・S&P500」も、信託報酬は年0.09372%(同)と、同指数連動型での最安コストと同水準。この2種類のインデックス型は、資産形成層を中心に人気が高い。図表に掲載した既存ファンドはすべて積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の対象になっている。
楽天投信投資顧問は、6日のプレスリリースで「当ファンド2本は、他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、信託報酬については機動的に引き下げを行うことによって業界最低水準を目指す」としている。2024年1月から新しいNISAが始まるのに向けて、インデックス型投信でのコスト競争が続いている。
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