QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2023/10/23)
・事業利益の中計当初目標を1年遅れで達成へ
連結事業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。インバウンド需要の想定以上の回復などを鑑み、前回予想から小幅増額。来期は中計当初目標を1年遅れで達成へ。コロナ前への「完全復活」が視野に入りつつあるとは言え、同業他社と比べ出遅れ感は否めない。百貨店の事業利益は今期でほぼ19/2期並みまで回復する見込みだが、引き続きパルコの利益水準回復が課題と言えよう。
・来春発表予定の次期中計の詳細で飛躍的成長が可能かを見極めたい
会社側は今後の方向性として、(a)リテールの深化と成長、(b)デベロッパー事業、決済・金融事業の成長基盤構築、(c)人的資本投資、(d)事業別ROICによる成長性・収益性の追求を標榜。(a)では店舗競争力強化の目玉として、潜在能力を発揮し切れていない松坂屋名古屋店の大型改装を計画。粗利益率改善、コスト削減に向けたファッション売場再構築、要員構造改革のモデル確立を目指すほか、心斎橋に続くパルコとのシナジー創出も図る。加えて、デベロッパー事業の利益成長イメージやグループ内カード集約の効果、ROE8%以上早期達成への道筋などが明らかになる次期中計(来春発表予定)の詳細を踏まえ、中長期での飛躍的な成長が可能かを見極めたい。
・リスクファクター ~急激な円高など
・アナリストの投資判断 ~26/2期予想PERは12倍、割安感ありとの見方を据え置く
当研究所は来期、26/2期のEPS予想は変えておらず、26/2期の予想PERは12倍。コロナ前3年間の平均14倍と比べ、割安感ありとの見方を据え置く。ただし、2000円台乗せ(18年2月以来なし)を狙うような本格的な水準回復には、次期中計(来春発表予定)の成長シナリオが株式市場で受け入れられる必要があろう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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